出張中、もし 「自分が植物だったら?」を感じた時間があった。
タイから台湾を経由して帰ると乗り換え時間が非常に長く、さらに福岡空港から島まではこれまた遠いのでこういうルートの場合は丸一日移動時間となる。
この日に体調の変化が現れ始めたが、最後に乗った飛行機の中でとどめをかまされた。
なぜかなんだか、機内がずっと寒いのだ。
超エコノミーシートでは、自分は本を読んでいる事が多いけれど、薄いブランケットに丸まりながら寒さをしのぐのに必死だった。
自分が弱っているから寒く感じるのか? いや、まわりの皆さんも肩までブランケットを掛けている。
ワインを飲んで顔は赤くなるも、寒さやまず。CAに言うもいつもこの位だと下がらない。
ムムムーン といらだちそうになったとき、一つ思った。
あ、これってハウスの中の植物に似てるのかなって。
どんなに暑くても、寒くても、不快的でもそこからの脱出は不可能。
限られた席に一人でも多くのお客さんを乗せて飛ばなきゃという使命がある。
手(コスト)は出来るだけかからないように。
それでも人間はコーラかオレンジか、ワインか飲み物を選べるけれど、ハウスの植物は人に頼るしかない。
「おーい のどか沸いた、水くれや」 もしくは 「水飲みすぎておなかガップガプ」と
きっと言いたくなるときも多いだろう。
そんな彼らの声に気が付けるのは、自分たちしかいない。 それが彼らを育てる責任だから。
先人が伝えた 「花と語らう」 の世界。
うちの飛行機にビジネスクラスはないけれど、最高のおもてなしで元気に育ってもらいたい。
植物セラピーで復活中の本人より
2007年06月07日
機内で無力を痛感したの巻
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